Monthly Archives: 4月 2021

マイナンバーを適正管理にする意義と目的

画像1

1.なぜマイナンバーを適正に管理しなければならないのか

個人の生活に大きく関わっているパーソナルな情報を守るため

マイナンバーは特定個人情報と呼ばれ、一人に一つずつ割り当てられており、生涯変わることはありません。マイナンバーは納税情報や社会保障情報等とも密接に紐づいており、極めてパーソナルな情報になります。また、今後医療情報や銀行口座に関する情報とも密接に結びついてくると、より重要な情報になってきます。この情報が悪意のある存在に漏えいしてしまうことは、非常に問題であるといえるでしょう。したがって、個人は自分自身や家族のために、事業者は社員や協力関係者のために、士業従事者は顧問先等のために不正な流出から守らなければならないのです。

 

法律で適正な管理が義務付けられているため

マイナンバーの漏えいを未然に防ぐために、個人や事業者には適正な管理を実施することが義務付けられています。不正な取り扱いについては、以下のような罰則が設けられています。

1. 正当な理由なく特定個人情報ファイルを提供した場合
→4年以下の懲役か200万円以下の罰金又はこれらの併科

2. 不正利益目的で個人番号を提供・盗用・漏えいした場合
→3年以下の懲役か150万円以下の罰金又はこれらの併科

3. 人をあざむく、暴行、施設への侵入など不正行為で個人番号を取得した場合
→3年以下の懲役又は150万円以下の罰金

4. 偽りなどの不正手段により個人番号カードを取得した場合
→6ヶ月以下の懲役又は50万円以下の罰金

なお、マイナンバーについての罰則は、個人情報保護法など他の関係法律の罰則よりも厳しいものとなっています。
2.事業者がマイナンバーを適正に管理する意義と目的

社員のマイナンバーを守ると共に、社会的信用を得るために

事業者がマイナンバーを適正に管理する意義は下記になります。

●社員のマイナンバーを守るため
●自社のコンプライアンス意識を社員に周知し、社員にも実践してもらうため
●円滑な事務手続き業務を実施するため
●外部協力者の信用と信頼を得るため
●外部協力者の協力を得やすくするため
●事業者として社会的信用を得るため
3.士業従事者がマイナンバーを適正に管理する意義と目的

顧問先のマイナンバーを確実に守り、信頼して任せてもらうために

士業従事者がマイナンバーを適正に管理する意義は下記になります。

●所員のマイナンバーを守るため
●所員のコンプライアンス意識を社員に周知し、所員にも実践してもらうため
●顧問先に関するマイナンバーを守るため
●顧問先の信用と信頼を得るため
●円滑な事務手続き業務を実施するため
●マイナンバー提供に関する顧問先からの協力を得やすくするため
●士業従事者として社会的信用を得るため
●マイナンバーの取扱いについて信頼をしてもらうことで新たな顧問先を獲得するため
4.個人がマイナンバーを適正に管理する意義と目的

マイナンバーの適正な取り扱いを知っていれば、悪意のある存在から情報を守れる

個人がマイナンバーを適正に管理する意義は下記になります。

●自分と家族のマイナンバーを守るため
●マイナンバーが必要な場面を知り、不必要な場面での第三者提供をなくすため
●マイナンバーに関する詐欺被害を防ぐため
●安心してマイナンバーを各種目的のために利用し、生活の利便性を向上させるため